Vertical Shift Incubation Program

その現場の「おかしい」こそが、世界を変える最強の武器だ。

顧客も業務もすでに存在する。けれど、業界構造の中に解けていない課題が残っている。水産・農林、製造、物流、建設、医療・介護。日本の現場を支える産業の根深い課題を、現場知見とAIで再定義します。誰よりも現場を知るプロが、業界を動かす起業家になるためのプログラムです。

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募集期間

支援内容

  • 書類を置いた机の上で握手する二人の手元

    検証費用最大100万円と、累計最大5,000万円の投資

    検証計画が固まった時点で、ノンエクイティの検証費用最大100万円を提供します。すぐ調達に走らず、まず検証に集中できます。検証結果に応じて、累計最大5,000万円のJ-KISS投資を検討します。

  • ホワイトボードで事業の構想を整理する二人の後ろ姿

    担当キャピタリストの伴走支援

    担当キャピタリストが、経営・営業・開発の壁打ちから、次の資金調達を見据えたファイナンス設計と事業計画づくり、ピッチ資料と事業ストーリーの磨き込みまで伴走します。

  • ノートPCの試作画面を一緒に確認する二人の後ろ姿

    プロダクトエキスパートによる開発支援

    経験豊富なエンジニアが、プロダクト要求の整理や技術的な課題の検討を一緒に行います。投資後に条件が合えば、一時的なCTOとしてコミットし開発を推進するオプションもあります。

    ※ 一時的なCTOとしての開発推進は、別途契約が必要です

投資事例

  • ミライのゲンバのプロダクト画面
    製造現場での入力UX検証に特化したMVP

    ミライのゲンバ:製造現場の「紙・Excel地獄」からの解放

    ミライのゲンバは、食品工場や製造現場で長く残り続けてきた「紙・Excel前提の業務構造」を、現場の運用はそのまま、極限まで運用プロセスを壊さず負荷を最小化してデジタルへ移し替えるプロダクトを事業起点としました。多くの製造現場では「記録データはあるが、改善に使える形になっていない」という課題を抱えています。“現場のデータをどう集めるか”という最初の一歩から“構造化データ”として蓄積し、改善に使える情報へと変換する仮説を具現化していきました。現場のクセや異常傾向が自然と見えるようになることで、記録作業が負担ではなく、改善サイクルの起点として機能し始めています。

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  • ジョシュのプロダクト画面

    ジョシュ:医療・介護現場の「アナログ手配」をスマート化

    医療・介護領域における情報連携の"分断"を解消するプロダクトです。現場ではFAX・郵送・電話といったアナログ手段が根強く残り、多職種連携のコストが現場を疲弊させていました。ジョシュはこの複雑な情報を「紙とデジタルの一元管理」、「AIによる自動仕分け」、「複数手段の一括送信」で整理し直すことで、“現場作業の複雑さ”を正面から扱い、業務負荷を大幅に軽減する仕組みを実現したことでMVP段階から強いトラクションを獲得できました。

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  • ソラメドのプロダクト画面
    手術予定を科横断で事前に入力

    ソラメド:手術予定の"パズル"をルールとAIで紐解く

    病院の中でも最も複雑で繊細な“手術室のオペレーション”を扱うプロダクトです。手術は部門横断の連携が避けられず、医師・看護師・麻酔科・病棟といった多くの関係者が関与します。遅延の要因は単一ではなく、構造的な情報の分断、調整の癖、暗黙知に基づく判断などが積み重なることで"手術室の予定全体像"が見えないまま次の一週間が始まる状態でした。ソラメドはこれらの要素を時間軸で整理し、医学的知識と現場オペレーションを同じ画面の中に統合することで、手術スケジュールの設計や部門間の連携の前提条件そのものを変えています。

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  • TRASSのプロダクト画面
    点検箇所確認と記録入力UI

    TRASS:インフラ点検を「AIエージェント」とともに

    多くの国で土木インフラの老朽化が進み安全性に対する課題が顕在化する一方で、その維持管理を担う点検現場では、紙図面や手書きメモ、Excelを行き来するアナログな作業が多く、人手に大きく依存しています。AIインフラ点検ソリューションのTRASSは、建設コンサルタントや点検・調査会社が現場で記録した情報を一元管理し、自治体など発注者ごとに異なる報告書フォーマットにもAIエージェントを活用して業務を標準化することで、点検業務を現場から事務作業まで一気通貫で支援するサービスとしました。

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過去の採択事業例

  • 産業機械 × AI

    商社・M&A仲介出身

    保守切れの産業機械の故障時などにおける修理業者選定と、部品手配にかかる期間をAIで短縮

    採択理由鉄鋼商社の法人営業や事業承継支援を通じて、製造業の現場と経営の両方を見てきた経験に加えて既に起業して売上を立てながら本命の機械修理事業に向かう堅実さと、伴走の中で課題設定を練り直せる柔軟さに期待して採択しました。

  • 食品 × AI

    メガスタートアップ・データエンジニア出身

    食品メーカーの規格書業務をAIで自動化

    採択理由急成長スタートアップで1人目のデータエンジニアとしてデータ基盤をゼロから築いた技術力や、自らプロトタイプを作って顧客に当てられる実装力を持ちあわせていたこと、フィードバックを素直に取り込み、営業まで数字で回しながら事業を組み替えていく学習姿勢に惹かれました。

  • アパレル × AI

    アパレル企画/生産・SIer新規事業出身

    工場・素材の選定や生産進捗をAIで最適化し、アパレルの小ロット・短サイクル越境生産

    採択理由生産管理から企画、D2Cブランドの立ち上げまで、アパレルの川上から川下を一通り経験して得られた業界知見に加えて、既に中国の生産拠点や国内ブランド経営層との関係構築ができていたため、業界横断の構造課題の構想を組み替えられる優位性の基盤が採択の決め手となりました。

  • 獣害対策 × AI

    大学在学中創業

    野生動物の出没・被害情報をAIで集約・予測し、現場の作業者や住民へ通知

    採択理由獣害を自分の身で経験した原体験から、農家や猟友会など現場の当事者に百件単位のヒアリングを既に重ねて課題の輪郭をつかんでいました。自治体や企業が対価を払う収益設計まで自分で組み立てている事業感覚は、学生起業の枠を超えていると感じて採択に至りました。

  • 医療 × AI

    医学部在学中創業

    訪問診療の書類作成や事務作業をAIで減らし、診療に使える時間を増やす

    採択理由在宅医療の実習で、訪問診療医が書類作業に時間を取られる現場を目の当たりにしたことが出発点です。高校生時代から築いてきたクリニックとの関係を足がかりに、大学在学中から複数のクリニックとPoCを進め、チームを率いている実行力を見て事業化の可能性を感じました。

プログラムの流れ

  1. 10月上旬〜10月中旬

    選考

    一次選考(書類)と二次選考(面談)があります。

    • 一次選考(書類): 応募フォームにご登録いただいた内容を元に総合的に判断します。
    • 二次選考(面談): 一次選考の視点に加え、起業への熱意やこれまでの経験、強みを伺います。※必要に応じ複数回実施します

    採択後、個別にキックオフを行います。

  2. 採択後

    課題設定フェーズ

    キャピタリストと壁打ちしながら、検証する課題を固めます。

    • 課題の評価
    • 企画の明文化
    • 検証計画の作成
  3. 検証開始 — 投資判断まで約半年〜1年間

    最大100万円(ノンエクイティ)

    検証フェーズ

    ノンエクイティの検証費用を活用し、有償契約が見込める顧客課題とソリューション仮説を追求します。

    活動の例

    • 営業活動: 展示会や決裁者への直接アプローチなどにより決裁者・責任者中心にアポを取り、課題や予算に関するヒアリング
    • プロトタイピング: 最小構成で実装したものを実際に見せて反応を確かめ、導入可能性についてディスカッション
    • 有償PoC: 成功KPI・失敗条件・価格を定めた提案書をもとに、少額でも対価を伴う試験導入を受注

    検証までは副業のままでも参加できます。進捗は定期的に担当と確認し、ペースメイキングしながら進めます。

    検証フェーズで求めること

    事業検証は、事業の方向を決めて資金を調達し、正しい方向にアクセルを踏むための土台になる、非常に大事な活動です。一方で、本質的に意義のある活動をしなければ時間だけが過ぎていきます。V-ShIPでは次のような行動を推奨しています。

    1. 避けること: 複数の業界・複数のユースケースを同時に進める

      求めること: 1業界 × 1ユースケース × 1支払主体に絞り込む

      最初からスコープを広げすぎると、リソースが分散し事業の複雑化が避けられません。徹底的に絞り込み、論点の複雑化を防ぎます。

    2. 避けること: 紹介に頼って営業する

      求めること: 決裁者・責任者と15名以上の接点を自らつくる

      紹介は補助にとどめ、現場の担当者ではなく決裁者・責任者に会いに行きます。広告や紹介に頼らない、資本効率の高いリード獲得の経路を自分で開拓するためです。

    3. 避けること: 無償で開発し、無償で使ってもらう

      求めること: 少額でも対価が発生するPoCを提案し、合意をつくる

      無償で使ってもらうだけでは、課題の切実さは測れません。成功KPIと失敗条件を提案書で定義し、対価を伴う合意をもって本気度を確かめます。

    4. 避けること: 最初からAIで全自動化しようとする

      求めること: 検証に必要な最小機能だけのMVPをつくる

      初期から全自動化を構想すると、多くの場合は破綻します。60%は自動化し40%は手で運用するといった責任の分界を先に設計し、開発は最小限にとどめて、時間は顧客との接点に使います。

    5. 避けること: 期間を消化するだけで進める

      求めること: 失敗や課題も含めて定期的に共有し、担当キャピタリストと次の一手を固める

      期間だけが過ぎて検証が進まないことを防ぐため、進捗と仮説をセットにして定期的に共有します。担当キャピタリストとの壁打ちで次の一手を固め、定量・定性の検証結果をしっかり確認し、ペースメイキングしながら進めます。

  4. 投資判断

    累計最大5,000万円

    投資成立

    検証結果に応じて、累計最大5,000万円のJ-KISS投資を検討します。

募集要項

対象
創業前(起業検討中)の個人・チーム、または設立3年未満のスタートアップ(法人)
  • チームの場合も、参加は原則として代表者(ファウンダー)1名
  • エンジェル投資を含め、資金調達を実施済みの場合は対象外
検証費用
検証フェーズでノンエクイティの検証費用最大100万円を提供使途例: 営業活動の交通費、展示会の出展費、AIサービスの利用料、サーバー費用
投資
検証結果に応じて、累計最大5,000万円のJ-KISS投資を検討
検証期間
約半年〜1年間
プログラム支援
  • 担当キャピタリストによる伴走(経営・営業・開発の壁打ち)
  • 次の資金調達を見据えたファイナンス設計と事業計画づくり
  • ピッチ資料と事業ストーリーの磨き込み
  • プロダクトエキスパートによる開発推進※投資後に別途契約

応募条件

  • 特定産業領域のドメイン知識が深い方

    対象とする顧客の業界課題を定量・定性両面で深く理解しており、そのニーズを直接確認する業界ネットワークを保有している方が対象です。

  • IPO/大型M&Aをなし得るような急拡大するスタートアップを起業したい方

    飛躍的な成長が見込めないスモールビジネスや、特定の顧客企業に依存するような事業は、当プログラムでは対象外とさせていただいております。

  • 約半年〜1年間のプログラムにコミットいただける方

    プログラム期間中、現在従事されているお仕事を継続しながら参加いただく場合は、充分な工数を確保してください。プログラム後はフルコミットで事業を立ち上げ、起業を目指すことができる方に限ります。

歓迎スキル

  • 事業をゼロから立ち上げた経験

    受託やWeb制作ではなく、顧客も売上もないところから最初の顧客を見つけ、人を巻き込んで事業として回る状態にしてきた経験

  • 対象領域の市場やユーザーに対する深い理解

    加えて、業界のネットワークや新規営業で、何もないところから顧客と案件をつくってきた経験があればなお望ましい

  • 事業責任者やPL責任の経験

    新規事業に限らず、既存事業の責任者として数字を背負ってきた経験

対象外

  • すでに資金調達をしている方

    エンジェル投資を含みます。法人を設立していても、資金調達をしていなければ対象です。

  • 平日の日中に時間調整が一切できない方(オンライン含む)

  • 事業を主体的に進める気がない方

  • 他のプログラム参加者にご自身の事業案を共有したくない方

FAQ

会社員として勤めているが、参加は可能でしょうか?

本業を続けながら参加できます。ただし、週次〜隔週のペースで、日中にオンラインで担当者と進捗を共有できる稼働を確保してください。また、投資実行後は専任義務が生じるため、フルコミットで事業に取り組むことを前提にご応募ください。

※ 検証費用の受け取りには業務委託契約の締結が必要なため、勤務先から見ると副業をしている状態になります。検証費用を使わない、または自己負担で進める場合は契約は不要です。勤務先のルールに合わせてご判断ください。

応募時点で、事業アイデアはどの程度の粒度で持っておく必要がありますか?

どの課題領域をどのように解決したいのか、アイデアの骨子を持っていただき、応募フォームに記載してください。採択後は、デライト・ベンチャーズのアイデアの見極め方のノウハウなどを参考に、一緒にアイデアを磨いていきます。

応募時点での事業の状態の制約はありますか?

創業前の個人・チーム、または設立3年未満かつ資金調達未実施のスタートアップ(法人)が対象です。エンジェル投資を含め、資金調達済みの場合は対象外です。

フリーランスのため、副業ではなく、最初からフルコミット希望ですがいかがでしょうか?

最初からフルコミットで取り組んでいただいて問題ありません。取り組む時間の上限は設けていません。ただし、デライト・ベンチャーズが雇用するものではありません。

共同創業者と一緒に参加できますか?

プログラムに参加いただけるのは代表者1名のみです。共同創業者がいること自体は問題ありません。

プログラムの期間はどれくらいですか?

検証開始から投資判断まで、約半年〜1年間を目安としています。期間を厳守する形式ではありませんが、早期に検証結果をまとめられるほど、投資の確度は高くなります。

資金提供以外にどのようなアドバイスや支援がされますか?

プログラム参加中は、キャピタリストやプロダクトチームが創業パートナーとして、事業の方向性やアイデア、プロダクトの上流設計、エクイティストーリー、ファイナンス設計についてディスカッションする場を提供します。また、ノンエクイティで最大100万円の検証費用を提供します。オプションとしてのプロダクト開発に加え、投資後にはDeNAグループへの接続機会(営業紹介・実証連携・技術支援)や採用支援など、事業立ち上げからPMFまでに必要な支援を提供します。

支援者はどのようなスタンスで支援してくれるのですか?

起業家が無駄な失敗をなるべく避け、事業を立ち上げられるよう、情報やフレームワークを提供し、相談に乗る立場です。同時に投資家としての立場も持ち、普段の助言から各フェーズの判断まで、デライト・ベンチャーズの投資判断基準に沿って評価・判断します。

このプログラム参加中の調達活動の制約はありますか?

デライト・ベンチャーズが検証予算や支援を提供するため、投資交渉フェーズが始まるまでは、他の投資家との資金調達交渉はできません。投資交渉フェーズの開始後は、他の投資家との交渉が可能になります。

AIの知見やプロダクト経験は必須なのでしょうか。

現時点でのAI知見やプロダクト経験は問いません。ただ、今後伴走を経て知見を深めていただく必要はあります。

オフィスやコワーキングスペースは提供されますか。

提供していません。コワーキングスペースやインキュベーション施設の用意はありません。

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募集期間

今回の募集は終了しました。

プレシードプログラム「M-ShIP」も、今回の募集は終了しました

Momentum Shift Incubation Program

変化の先に、まだない市場をつくる。

技術、制度、環境、価値観が動くとき、新しい需要と取引が生まれる。その兆しを事業に変え、まだ名前のない市場を立ち上げます。

起点
技術・制度・環境・価値観の変化
市場
これから立ち上がる需要・取引
目指す成長
先行投資で市場を立ち上げ、非連続な成長を取りにいく
向いている人
変化の兆しを事業仮説にできる人

募集期間

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